子どもたちは好奇心のかたまりですから、学ぶことが大好きです。
でも、学校の勉強が楽しくなくなることもありますね。
「なぜ勉強なんかしなくちゃいけないのさ、ホント嫌なんだけど。」という、思春期の子どもたちにこんな話はいかがでしょうか。

 

なぜ勉強しなくちゃいけないの?への答え

もし、キミがトラのようにたった一人で生きていくなら、勉強はしなくてもいい。
字なんて知らなくても、自分でマークを決めればいい。「危険なところには▽と書いておこう」というようにね。
数なんて知らなくても、手に入ったものを食べて、足りなければまた手に入れればいい。魚を捕るとかね。
でも、そんな生活してる?

誰かが作ってくれた服を着て、誰かが作ってくれた家に住み、誰かが作ってくれた歌をうたっているでしょう?
誰かに働いてもらって住みやすい社会ができていて、誰もがほかの誰かのために働いているんだ。
そうなると、みんなの気持ちや考えがわかりあえなくちゃうまくいかない。
言葉も文字も共通じゃないとね。
みんなで分け合うためにはみんなが数に詳しくなくちゃだね。
家を作る材木はどこから持ってくるのかな。これって地理だね。
木を育てるところは生物かな。
そうやってみんなが生活するために必要な共通の知識をみんなで学ぶことになった。
これが義務教育で、キミはこれを今勉強しているんだよ。

義務教育は日本にいる人みんなが学んでいる。
だから、知っていて当然の知識、つまり常識だっていうことになる。
知らないと「そんなことも知らないの?」って思われてしまうわけ。
TVではかわいくて歌もダンスも上手で、トークも楽しいタレントさんが「おバカキャラ」になることがある。
義務教育で教わることを知らなすぎだと、そんな風に言われてしまうんだ。
キミも勉強しなさすぎだと…危ない、危ない。
そんなわけだから、中学までの勉強は、がんばって。

高校からは、むしろ勉強は選べる。
大人になった後もずっと役に立つ、ホントに一番役に立つ中学生までの勉強を、頑張ってほしいんだよね。

 

競争社会はイヤだ!への答え

あなたも大人になったら誰かのために服を作ったり、建築したり、作曲したりするんじゃないのかな。
何ができるか、今はまだわからないかもしれない。
でも、人よりちょっぴり上手なことがあるならそれが向いていることかもしれない。
人より上手かどうか、どうやったらわかる?
スポーツや芸術系なら目で見てわかるかもしれない。
でも、それ以外は?
目で見てわからない能力を見つけるヒントになるのが勉強なんだ。

理由は二つ
まず、科目によって好き嫌いがあるなら、嫌いな科目を使う仕事は向いていないかも知れない。
たとえば、数学が嫌いな経済学者はあまりいないんじゃないかな。
ただ、中学で興味を持てなかった科目が高校でとっても面白くなるなんてこともよくある。
だから、今はまだ好き嫌いを決めつけなくていい。いろいろなことに興味を持って好きな科目が増えれば、可能性も広がるからね。

さて、もう一つの理由。
好きだから、やってみたいからという理由だけで仕事はできるんだろうか。
たとえばお医者さん。
やりたい人がだれでもお医者さんになれるなら…
「お医者さん、一度やってみたかったんだよね~。えーっと、あなた、たぶん風邪。でも癌かもね~。」
なんてことにもなりかねない。
やっぱりしっかり勉強できる人、患者のことを思いやれる人にお医者さんになってもらいたいよね。
向いている人って言ってもいいかな。

キミには得意なことってある?
すごく得意なことでなくていいんだ。
ちょっと得意なことなら、誰にもあると思う。
勉強でいうと生物ならだいたい平均点以上はとれる、とかね。
その「ちょっと得意なこと」って人の役に立てるところなんだよ。
まだ能力の使い方は、まだわからないかもしれないけどね。
とにかくまず見つけることだ。

好き嫌いは自分でわかっても、ちょっと得意ということは人と比べてわかること。
点数だけでなく、人前で発表するのが得意とか、勉強のやり方はコツコツ方だなとか
そんなこともわかるよね。
いつか自分で仕事を選ぶとき、自分の得意がわかっていると、やりがいのある仕事に就けると思うよ。

だから、競争社会は悪者みたいに考えないで。
人と比べることで自分の得意を見つけ出すチャンスがいつも近くにあるんだっていうことなんだよ。

 

学歴社会はイヤだ!への答え

今は、いい大学を出たからといって一生安泰に暮らせるわけじゃないけど
確かに有名な会社には4年制大学卒業生が多いかもしれない。
今は就職に学歴は付き物のようになっているね。

では、学歴社会になる前はどうだったんだろう
知ってる?
世襲制だったんだ。
お父さんがしている仕事を長男が継ぐっていうこと
お父さんがお店をやっていて、引退したら、長男がお店を引き継ぐ。
そして、家族みんなの生活をささえるんだ。
次男や三男がいたら、お兄さんの下で働いてお兄さんを支えることが多い。
基本的に生まれた時から決まっているんだね。

女の子?
女の子はお嫁さんになって家事をするのが普通。
昔は洗濯機も炊飯器もないから家事にはとても時間がかかったからね。
良い奥さん、良いお母さんになることが求められた。
それに加えて家の仕事を手伝うことも多かった。

つまり、世襲制の時代は自分でやりたい仕事を選べる人は少なかったんだ。
今の社会とどっちがいい?

昔は、就職には知り合いの紹介や人物を保証する保証人が必要なこともあった。
でもそれはとても手間がかかることだし、「立派な青年です」というような紹介ではわかりにくい。立派レベルを計る方法はないからね。

明治以降、子どもがみんな学校に行けるようになったし、大学もできた。今は大学も身近になって、進学率も高くなった。専門学校という選択肢もある。
多くの人に進学のチャンスがあるといえるね。
学歴は、選抜する手がかりとしてはかなり公平な方法になったんだ。
そして、実際に学歴が高い人が、学んだことを生かして仕事の場面で活躍することは多い。
だから就職の時には学歴を聞かれるんだ。

でも、技術職やスポーツに関してはちょっと違うし、
中卒だけど社長になった人もいる。
それに今は、大学の名前より本人の能力を見ようと、企業は工夫をしているよ。有名大学卒業だから好きな会社に就職できるわけじゃないということさ。
高学歴をうらやむより、世襲制でなくなった現代社会でどう生きていくか、現代社会にあふれるチャンスをどう生かしていくかを考えてみたらどうだろう。

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