その3 子どもの意見を批判せずに聞くこと

子どもは自分の意見や感性を持っています。始めは泣く、要求するという形でしか表現できませんが、それを認めてあげましょう。言いなりになってしまうということではありません。「あなたはそう思うのね。」と気持ちを受け入れてあげるということです。

子どもは幼いので、間違ったことも、とんちんかんなことも、自己中心的なことも言うでしょう。大人は間違っていれば正しますし、とんちんかんなことをいったら笑ってしまうでしょうね。自己中心的なことを言ったら…叱りますか?

子どもが間違っていたら正すのは大人の役目ですが、子ども相手だと子ども相手だと「違う、違う、そうじゃない!」と言ってしまうことがありませんか?せっかくブロックをプレゼントしたのに、積み木のように載せるだけではめ込まないのを見たら、「違う、違う。載せるんじゃなくて、はめ込むの。ほら、こうやって。わかった?」というように。大人同士なら人の考えをいきなり否定するなんて、あまりしないことですね。子どもにも同じように話しましょう。むしろ「あ、ブロックって、はめ込むって思いこんでいたけど、積むだけでも遊べるのねぇ。」くらいの余裕がほしいですね。子どもの思いついた遊び方はそのままにして、「一緒に遊んでいい?」と声をかけてみてはどうでしょう。一緒に積んでもいいし、はめ込んで、違う形を作って見せてもいいでしょう。子どもの方から自主的にまねをしはじめるでしょう。子どもを否定せずにリードすることができます。

子どもが的外れなことを言ったときは笑わないであげてください。誰でも、人を笑わせるのはよくても、笑われるのは嫌ですよね。幼い子どもも同じです。バカにされた感じは伝わるのです。「蚊にさされる。」を「かににさされる。」と言って、親戚中にウケたとしても、ママはほほ笑むに留め、二人だけの時に教えてあげましょう。子どもは幼くてつたないところが周囲の大人の癒しになりますが、子どもにとってみれば間違いはただの間違いです。バカにされたと感じたら、意地も張らなければなりません。「ちがわないよ、かににさされるだよ。」などと言い張ることになります。また、笑われるのが嫌で、間違っていない言葉だけを使おう、余計なことは言わないでおこうと思ってしまうと、言葉の発達が遅れる原因にもなりかねません。こじれる前に、正しい方向へリードしてあげましょう。

子どもが自己中心的なことを言ったら、普通の大人はカチンときます。でも、人間はもともと自分大事な生き物です。人の命より、まず、自分の命を守るという本能的がある限り、自分大事であることはやめられません。生まれたばかりで無垢なあかちゃんも、自分の要求だけは通そうとします。

それでいて、他人と協力して作り上げた社会の中でしか生きていけないのも人間です。そのギャップを埋めるのは大変ですよね。大人になっても難しい。人とのコミュニケーション。世の中の仕組みとの軋轢。大人になっても悩むのですから、子どもがうまくいかないのはあたりまえです。

まず、本人の主張をよく聞いて「そうしたいのね。」と、気持ちを一度受け入れてあげることが大切です。人の話は最後まで聞くものだというお手本を示してください。「ダメ。わがままを言わないの!」というのは力で押さえつけるのと同じです。「嫌だ」という気持ちが増幅するか、委縮するだけです。

子どもの意見のとおりにできない時、理由を説明するのはよいことです。でも、論理的に理解するようになるのは6~7歳からです。3歳くらいで、根本的な解決をしようとしても難しいのです。ですから、理由は話すにしても、一種の条件付けのようなものでしかありません。本人の話をよく聞いて、そのあと、「今日は無理なの。今度ね。」などと言って収めるのがいいでしょう。そして、「今度ね」を実施する機会を、実際に設けます。

 

衣食住をはじめ、満たされているか、いないか。要求を受け入れてもらえるか、もらえないか。この人といるとハッピーか、ハッピーでないか。そんな感覚が「三つ子の魂百まで」といわれるように、その人の基盤となるのです。プラスの感覚が強ければ、「わたしは大丈夫」「僕にもいいところがある」という自尊感情や自己肯定感を生み出します。

自尊感情や自己肯定感はヤル気や自主的な学習の基盤となります。「わたしは大丈夫」という感覚があるから、難しい問題にも立ち向かえますし、「僕にもいいところがある」という感覚があるから誤答を出しても、解き直す元気が出るわけです。

中学生のママたちから、「家で勉強しません。」「テストの間違いを、直そうとしません。」などというお悩み相談をよく受けます。思春期に入って、大人が手出しできなくなると、子どもの未熟な面が目立って見えてきます。3歳までに自尊感情や自己肯定感を十分に育ててもらっている中学生は塾で勉強方法を教わると自立して勉強を始めます。そうでない中学生は、勉強方法だけでなく解き方を教わっても、その場限りになってしまいます。リハビリが必要です。

ですから、小さい子どもには、幸福感をたくさん、たくさん与えてあげてください。笑顔たっぷりの毎日をプレゼントしてあげるって素敵じゃないですか?

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いかがでしたか? 〈かな学習室〉で実際に幼児から中学生までの指導をしていて、苦手な問題、難しい問題にチャレンジしていく子は根拠もないのに「できるかも」という感覚を持っていると感じています。そういう子は勉強以外のことにも果敢にチャレンジしているようです。

かな学習室は新座市・東久留米市の中学生・小学生・幼児の皆さんのための思考力を養う塾です。中学受験、高校受験で高い合格実績を出しています。
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