ママの仕事は大きく分けて3種類あります。

⑴     子どもの生命維持にかかわること。

衣食住を整えて、健康、睡眠、栄養に気を配ること

⑵     社会性の育成

いわゆるしつけ。世の中のルールをおしえること

⑶     将来への備え

将来のために教育を与えたり、財産を残してあげたりすること

 

ママの仕事は量も多く、分野も幅広いのです、

病気や栄養バランスなど、けっこう専門的な知識が必要なことも任されています。

完璧を目指そうとすると、小児科の先生と、保健婦さんと、栄養士さんと、心理学者をいっぺんにやろうとするようなもの。うひゃ~、大変!

 

でも、ありがたいことに子どもは成長してくれます。

成長とともに子供が自分でできることが増え、幼稚園、学校と進んでいくと、ママも自分の時間が取れるようになりますね。

ママの仕事⑴と⑵については、量が減ってだんだん、楽になっていくでしょう。

でも、⑶の将来への備えは、むしろ成長とともにストレスが増えていくかもしれません。

山場は中学受験や高校受験、また、子どもの思春期とともにやってきます。

 

中学に上がると、高校受験という関門が迫ってきています。

内申点が中1の数字から反映される県もあります。

「中学生になったのだから、そろそろ将来のことも考えてほしいものだわ。」「さすがに勉強モードに切り替わらないとね。」とママも思うようになります。

 

中2のママへのアンケートで「定期テストの準備開始時期に不満」80%というのがあります。数年前のものですが、中学生やそのママたちと接していると、実態を反映しているなと感じます。

定期テストに限らず、「家で勉強しているところを見たことがない」をはじめとしてママから子どもの勉強の様子に対して最も不満が出るのが中学生です。

ママは勉強させたいと思いますが、中学生になると、さすがにママと一緒にお勉強というわけにはいかなくなります。

もし、ママとお勉強しているならその方が心配です。

自分から勉強してもらうしかありません。ですから、ママはお尻を叩きます。

「高校に行くには入学試験があるのよ。勉強して頂戴。」

 

でも、中学生本人は毎日の部活が面白くて仕方ない。家に帰ってきたらベッドを見た瞬間に爆睡。友達とLINEでつながりっぱなしと言うこともあるかもしれません。オンラインゲームにはまっている子もいるでしょう。

 

ママは心配だから言っているのに、子どもには親が文句を言っているとしか伝わらない。

あんなにママ、ママと言っていたかわいい子に、「うるせー!」とか言われて大ショック。

それでも、優しいママは

「行きたい学校に行けなかったら、うちの子は傷つくんじゃないかしら。」

と、心配し、仕事のできるママほど

「下位の校じゃ先がないわ。それなりの学校に行かせなければ。」

と、プレッシャーを感じます。

「勉強をさせる責任があるのに、勉強させられない。どうしたらいいの。」

まじめなママは焦りはじめます。

そして、こんなに心を砕いているのに、我が子を見ると、なんと、のんきにスマホで遊んでいるではないか。

カチン!ときてバトル勃発!

 

多くの家庭で起こっていることです。

中学生は子どもにとって悩み多き時期で、他人事ならば「中2病ね」と笑えるかもしれません。

けれども、ママにとっては、がっかりしたり、ショックを受けたりすることが多く、とてもつらい時期になります。

 

中学生のバトルをしないで済む方法はあるのでしょうか。

自分から勉強してくれれば問題解決ですが、そこが難しい。

なにしろ、ヤル気を出すスイッチはないということが脳科学で明らかになっているのですから。

 

中学生が自分から勉強するようになるには、実は長年の準備が必要なのです。

中学校入学前の準備では遅く、小学校入学でもちょっと遅い。年少、年中から準備しておくとよいことがたくさんあります。

一言でいうと学習できる環境を、より小さいころから整えてあげるということです。

中学生になるのはまだまだ先のことでも、準備は今日から始められます。

 

この準備というのは、一つひとつは難しいことではありません。

いわゆる早期教育というものとも違います。とてもベーシックなことです。

 

昔は普通に生活しているだけで自然とわかったようなことでも、今は知るチャンスがなくなっていることがあります。

けれども、知るチャンスがないことでも、あいかわらず学校の教科書を習得するための前提となったままです。

例えば中1で反比例を学習すると、歯車の問題が出てきます。すると、わたしの生徒たちから毎年「歯車ってなんですか?」という質問が出ます。歯車を知らないのです。

かつては時計が故障することは珍しいことではなく、修理をしようと裏蓋を開けると歯車が重なり合っているのが見えたものです。

今、時計を開いてみても、黒い箱がついているだけです。

黒い箱では反比例の具体例にはなりませんし、動力が伝わっていく様子を見ることもできません。

理科と数学でつまずくのも無理ありません。

 

歯車の例は、子どもの経験値の問題です。

子どもの学力そのものも重要です。ある日ヤル気になっても、教科書に書いてあることがちんぷんかんぷんでは、勉強しようがありませんから。

そして、親子のコミュニケーションにちょっと工夫することも大切です。

 

「歯車を知る」と言うような小さな学びを、小さいころから「勉強ごっこ」として取り入れてみませんか?

自分から勉強する中学生に育ちます。

それどころか、小学生のうちから、勉強を楽しめるようになります。

学習したことを生活の中に活かしたり、じっくり考える力がついたり、新たな発想が湧いたりするようにもなるでしょう。

 

これから、勉強ごっこの作戦をお伝えしていきます。

勉強を楽しめる子に育てませんか?