ひらがな書き

 

欧米では文字は活字体で習い、そのあとで筆記体を使うようになります。

それに比べ、日本では元のかたちは複雑な漢字で、それを崩し字にしたひらがなから学びます。はじめから筆記体なわけです。あらゆる曲線が含まれていて、書くときには微妙なリズム感も求められます。また、基準線の幅の中で線が行ったり来たりするヨーロッパの文字と違い、デザインの基準に共通の決まりがありません。

アラビア文字にも曲線はありますが、種類が限られています。

中国語(漢字)やチベット文字は小さいパーツの集まりで複雑ですが、もともと甲骨文字で、曲線はありません。

世界中の文字を知っている訳ではありませんが、子どもがはじめて扱う文字として、ひらがなは世界中の文字の中でも書くのが難しい方なのではないでしょうか。

 

ですから、小さい子供に整ったひらがなを書くように求めても、気の毒なように思います。

入塾の時点で文字書きが嫌いな小中学生がいますが、それはひらがなの練習で、文字とうまく出会えなかったことが原因だと言っていいでしょう。

僕は字が下手だ、と思ってしまった子は、一生懸命書こうという気持ちを失ってしまうので、改善もしなくなってしまいます。

読めればいいだろう、と、自分にしか読めないような字を書いていると、中学に行ってもノートを取らない子になります。書けと言われたときしか書かない。書いたものは汚いと思っているし、実際に読みにくいので読み返さない、という流れができてしまいます。

ひらがな書きの練習では、このような事態を避けるような教え方をしたいものです。

 

あなたのお子さんがひらがなを上手に書けるかどうかは、お絵かきを見ればわかります。

大体の傾向として、女の子は自由画帳にかわいい女の子やお姫様を書きます。腕やスカートに見られる左右対称の斜め線、顔の輪郭やフリルに見られる曲線、足には長さのそろった線を使います。かわいく描こうとするなら、線を引くのに集中しなければなりません。これらは全てひらがな書きの練習になります。

一方、電車ばかり描いている男の子たちは練習不足の恐れがあります。

線路を長々と描いて、四角い電車が走っている絵です。四角い窓と、丸い車輪が描かれているので電車だとわかります。ただ、色は黒など濃い色一色しか使っていない、そんな絵です。直線と円は1歳児でも描けるのですが、その後、絵を描くコツをつかめないまま年長になってしまった可能性があります。

電車が好きだという気持ちに嘘はないとしても、他の好きな物も描くように手伝ってあげると、ひらがなの練習になります。男の子でも、昆虫の絵を描く子はひらがな上手です。

いきなり昆虫がむずかしければ、好きなキャラクターの写し絵をしてはどうでしょう。ドラえもんでも、妖怪ウォッチでもいいのです。薄い紙をのせて端をクリップで留めて上から書きます。

実際にひらがな書きの練習をする時は、市販のドリルでもいいのですが、字の形が教科書に近いものをえらびましょう。教科書では主に明朝体を元にした形を使っています。文字の大きさはなるべく大きいもの、A4にせいぜい2文字くらいのものがお勧めです。しかし、そんなに大きい文字が書ける教材は売っていないかもしれません。そんな時はなるべく大きいもので学んだあと、「大きい文字選手権」として、覚えた文字を模造紙などに大きく書いて遊びましょう。手の先だけ使って書くのではなく、腕全体を動かして書く練習はとても大切です。

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いかがでしたか? 最近、ひらがなは幼稚園や保育園で教えてくれるようですが、園で習った後「いかに速く書くか」とばかりに雑な字を書くようになってしまう子が多いことを残念に思っています。〈かな学習室〉ではひらがなの難しさを見落さずにていねいに指導をしています。

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