学校の授業はいっぱいいっぱい

1年生は入学すると身体検査や校内の探検をします。また、授業の受け方、係の仕事、給食の給仕方法など、学校生活について学びます。授業らしい形が取れるようになるのはゴールデンウィーク少し前です。ひらがな読みの授業はあっさりと終わり、ゴールデンウィーク明けにはひらがな書きに入ります。ひらがな書きと言っても、書き順の見直しや字形の仕上げのような授業になると思います。それが終わる前に、算数では問題の文を読む場面が出てきます。

そして、2学期には漢字が登場して、3学期には作文を仕上げなければなりません。

採用された教科書によって多少の違いはあるかもしれませんが、だいたい全国的にこのような進み方になるのではないでしょうか。

 

小学校に入学の時点でひらがな読みが不十分だった子どもたちは、せっかく文字がよめるようになってもクラスメイトのようにすらすらと読めないので、あまり自分から読もうという気持ちにはなりません。「みんなはすごい、自分は苦手だ」と思ってしまいます。コンプレックスの始まりです。

文字が目の前にあっても、どうしても読まなければならない状況でなければ読まないというところも共通していました。もちろん、本を読むのを避けるようになるので、中学生になっても、目に入った文字が自然と読めるというところまでたどりつきませんでした。

こうなると、どの教科も教科書を読むのが大変で、問題文の意味を読み取るのにも四苦八苦。やっとわかったぞと思ったときには学校はとっくに次の単元に進んでいるということの繰り返しになります。

私が知っている子たちは高校受験終了まで、勉強はずっと厳しい状況でした。

勉強に対する苦手意識、人から「ばかだなー」と言われることの多さ、自分でもそう思い始めてしまうこと、そういったことも、勉強の足かせになっていたと思います。

 

ですから、入学前に、ぜひ、「だいたいはひらがなの読み書きができる」という状態にしてあげてほしい。これは私の切なる願いです。(その作戦は→文字読みは2歳からできる)

 

小学校に入学の時点でひらがな読みが不十分だった子どもたちといっても、いろいろなタイプがあるでしょう。私の知っている子どもたちのママはただ、我が子をほったらかしにしていたわけではありませんでした。どのおうちでも「あいうえお表」をかべに張っていましたし、ひらがなが読めた方がいいよと話したり、実際にひらがなカードや積み木を使って教えようとしたりしたのです。

しかし、「文字に関心がないし、教えようとしても聞かないので、どうしようもなくて。」という状況だったそうです。

 

昔は学校に入ってからひらがなを教わるのがあたりまえでした。そして1年生の間に文字読み→文読み→文章読み→作文を書くところまでできるようになったものです。

なぜ、今、そのようにならないのでしょうか。

土曜授業がなくなって、国語の授業時間数が減ったのでしょうか。いいえ、昭和の頃に比べると平成14年以降の方がむしろ多いのです。

ただ、学習漢字は40字から80字に増えました。「読む・書く」が中心だった学習内容に、「聞く・話す」が入りました。学習内容が増えているのです。

そして、全員同時に読んだり書いたりすることはできますが、全員同時に話すことはできませんから、「聞く・話す」は特に時間がかかります。

ですから、授業のスケジュールはいっぱい、いっぱいの状況で進められているのだと思います。現実的にひらがなの読み書きができる子の割合が高くなっていることを背景に、そこは軽く扱わざるを得ないスケジュールになっているのでしょう。

 

 

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