言葉をひとつ知るということは一つの知識を得るのと同じです。

言葉を得るとき、その言葉が表す概念を獲得するからです。

 

動物園に行って、キリンという名前を覚えた子はキリンの色や形、仕草をキリンという言葉に結び付けて記憶します。キリンという知識を得たことになります。

けれども同じキリンを見た子でも、名前を知らないと、イメージはぼんやりしたものになり、「何かがいた」となってしまいます。見た直後は黄色くて首が長いことを覚えていても、ひとつのまとまったイメージとしては残りにくく、時間がたつと「何かいた。いろいろいた。」となってしまうのです。

 

言葉はなるべくたくさん知ってほしい。言葉でのコミュニケーションは動作や表情でのコミュニケーションより素早く、複雑な内容も伝えやすいので、お話し上手な子に早く育ってくれればママも早く楽になれるでしょう。

 

言語の発達は男女で大きく違います。

女子より男子の方が言語中枢の発達が遅いことは証明されています。

男児は言葉の発達に気配りをしてあげたいものです

 

特に発語が遅いわけではなく、検診でもまったく問題なかったとしても、女の子のおしゃまなおしゃべりのようにはいかないのが男の子。

小学校に上がるころ、おしゃまな女の子が知っている言葉は6000語と言われます。一方、おしゃべりがあまり上手でない子は3000語くらいとも言われています。

男の子は文字に関心を持つのも、本に関心を持つのも一足遅れがちです。

小学校に上がって同じ教科書を読むようになると、初見ですらすらと読みこなし、意味が取れる子と、1文字ずつ拾い読みの子というように、力の違いがはっきり分かれてしまいます。

どちらが勉強好きになるかは明らかですよね。

 

女の子は物の名前だけでなく、「あたたかい」「やさしい」といった様子や気持ちを表す言葉もたくさん知っています。そして豊かな表現を知り、おしゃべり上手になって行きます。

一方、男の子の言葉の特徴は、名詞集めに集中するというところにあります。

 

女性は左脳と右脳をつなぐ脳梁が太いという傾向があることが判っています。

女性は言葉を感性でも理解することができるのです。

たとえば、「結婚って何色?」と尋ねられたら、女性は「そうねえ、水色かな?」「う~ん、やっぱりピンクね」などと答えるでしょう。近くの男性に同じ質問をしてみてごらんなさい。「え?色?結婚の?色?」という反応があって、紺色とか、茶色とか、黒とか答えるでしょう。それって、普段着ている服と同じ色じゃない?などということになるのです。

 

幼児であっても、女の子と男の子の違いが出た実験があります。

言葉に対する情緒的反応を見る実験で、意味のない言葉を織り込んだところ、女の子は意味がないにも関わらずかなり高い反応率を示したというものです。感覚的に音色に敏感だということでしょう。

 

中学生になっても、男の子たちは小説文の長文読解が苦手です。

登場人物の気持ちを読み取ってといわれても、「スキップした」が「わくわくする」で「ドアをバタンと閉めた」が「怒っている」になるなんて、「わけわかんねー。」

 

「太郎はドアをバタンとしめた」と聞いたら、どのようなイメージが湧きますか?

あなたが女性なら「太郎君は怒っているな。」あるいは「太郎君、元気がよすぎるのね。」の、どちらかのイメージがうかぶのではないでしょうか。

男の子に「なぜ太郎はバタンとドアを閉めたの?」と聞くと

「んー、ちょうつがいに油をさしたばっかりだったんじゃない?」

「風が吹いたんだよ。」

「ドアはそもそもバタンと閉まるものでしょ?」

だいだいこんな感じになります。

部屋を出る前に誰かとケンカしたかどうかなんてお構いなし。ケンカはケンカ、ドアはドアというわけです。

こういう男の子は女の子から「空気が読めない」「思いやりがない」などと批判にさらされがちです。モテなさそうですねー。