文字は2つのことができれば読むことができます。

⑴     形を見分けることができる。

⑵     ものになまえがあることがわかる。

 

物の名前を言えるなら、ひらがなも読めることになります。

ひらがなはアルファベットと違って文字の名前と発音が同じですし、漢字と違って読み方が一つです。とても読みやすいと思います。

 

ただ、読めるというのは「本人が読みたかったら読めるのだ」と考えましょう。

教え込む方法というものもあり、その方法をとれば大抵の子は読めるようになるのですが、お勧めしません。

本人のニーズがあって得る知識と受け身で教えられる知識では意味が違うからです。興味を持って自分から得た知識は、工夫や活用の対象になりますが、ただ覚えた知識はただ知っているだけになってしまいます。

興味があって「ああ、そうなのか!」と思った知識は、わくわく感や前向きなイメージとも近く、仮に名前を付けるとすれば「活動的な知識」になることができます。

文字を読むだけでなく、文字を自分から見つけて読み、いずれは本好きになってもらいたいなら、教え込まずに読めるようにしてあげましょう。

 

「読む」の前に「関心を持つ」と言う段階があること、これがとても大切です。

 

文字に関心をもつのはどういうときでしょう。

まず、読むということはどういうことなのか知らないと、関心の持ちようがありません。

ゼロ歳、1歳から本の読み聞かせをするのがいいでしょう。

読み聞かせにはいいことがやるといいことがいくつもあります。

その一つに文字読みのきっかけになるということがあります。

「ももたろう」を読むことにしたら、ひざに乗せる前に、表紙をこどもに見せて題名を1字ずつ指で押さえてよみましょう。

「も・も・た・ろ・う。桃太郎」

ひざに乗せる前、というのは、子どもが目で指の動きを追って、文字を見てくれるかどうか、わかるからです。

見ていなくても、何も言う必要はありません。好きな本を繰り返し読んだり、毎日読み聞かせを重ねたりしていくうちに、指の動きと文字と音の関係に気づいてくれるでしょう。

そのあとでひざに乗せ、絵を楽しんだり、お話を楽しんだりしましょう。

 

一人で本を開くようになったり、字を読むふりを始めたりしたら、文字で遊び始めたサインです。

その遊びに手出しはしないで、別の機会に1文字だけ教えましょう。

まず1字だけというのがコツです。

「の」か「し」がおすすめです。

シンプルで似た形のないこと、本など、生活の中に登場する回数が多いことがその理由です。

「これは『の』よ。のはらの『の』」というように、言葉と一緒に伝えましょう。本の中の「の」であれば、そこにかいてある言葉を使えばいいでしょう。

反応が良ければ「の」を探す遊びにつなげられます。本の中や町の看板から「の」を探す遊びです。

あまり反応が良くないなと思ったら「の」と言う字と野原の絵を同じ紙にかいて、目につくところに貼っておきましょう。

 

「の」を消化するまで待ちます。3日かもしれませんし、3か月かもしれません。

あいうえお表を貼るタイミングです。

「の」見分けるのが早くなったなと思ったら、文字カードの登場です。

「の」「し」「つ」の3枚をならべ、「どれが『の』?」と聞いて選ばせます。正解なら大いにほめましょう。

そのあと「しまうまの『し』」「つきの『つ』」というように文字カードの絵に合わせて教えます。

自分から聞いてくることも増えてくるかもしれません。

一気に静音45文字を覚えてしまう子もいれば、ゆっくりの子もいます。でも、文字が読めるという発見はどの子にもうれしい驚きになるでしょう。

 

面白がっている、ある程度おぼえてきたなと感じたら、文字カードを並べて子どもの名前を作ったり、家にあるものの名前を作ったりしましょう。言葉読みの段階にすこしずつ進めていきます。

 

そもそも読み聞かせをしても聞かないという子もいますね。男の子に多いと思います。

読み聞かせの対策は→(幸せを呼ぶ読み聞かせ作戦)

対策と同時にできるのが、看板方式です。

ご飯を食べるときにお皿を出すお手伝いをしてもらいましょう。

どこの棚に入っているか教えるのですが、お皿の場所に「さら」と札をつけておきます。

字を指で押さえて「さ・らって書いておいたよ」と伝えます。毎日手伝えば、看板を毎日見ることになり、さらという音と「さら」という文字が結びついていくでしょう。

そのほか「かべ」「はしら」「おもちゃ」など目に付く場所に札を貼っておくだけでいいのです。

ちょっと非効率のように見えますが、本人が「もう、いい」と言うまで貼りっぱなしでかまいません。じわじわ効いてくるのです。