字がきれいじゃなくても別にいいでしょ。
今はデジタル化しているから学校以外で手書きなんてしないし。
第一、字なんて読めればいいじゃない。
こんな意見が子どもたちから出たら、なんと答えたらいいでしょう。

ここで言うきれいな字とは美術的な書道での美しさではなく、読みやすい字と考えてください。
定番の回答はこんな風ではないでしょうか。
字はコミュニケーションの道具だから、読んでもらう相手にいい印象を持ってもらうために、きれいな字が書けるほうがいいよ。
ラブレター、履歴書、結婚式などの記帳…手書きじゃないとダメなところで字が汚いと恥ずかしいよ。

 

きれいな字がよい、もう一つの重要な理由

きれいな字がよいことには、もう一つ重要な理由があります。
読みたくなるノートを書くことができるということです。

字がくちゃくちゃな中学生のノートを見たことがありますか?
かつてわたしの塾にきていたO君のノートは代表的なくちゃくちゃノートでした。
O君は「オレ、字きたないから。丁寧に書いても汚いから。」と言って、どうせ汚いなら走り書きでいいというのです。
丁寧にか書いていたら時間ばかりかかって、板書が消されてしまうとも言っていました。
その結果、彼のノートは独自のつづけ字や走り書きばかりでした。
ひとつひとつの字が読みにくいだけでなく、字の大きさがそバラバラ。
字の位置も罫線からはみだしてばかり。
問題番号がどこにあるかも見つけにくい。
代表的なくちゃくちゃノートでした。

O君はテスト前にノートを見て復習することはありませんでした。
ノートに書いた問題の間違ったところを解きなおすこともありませんでした。
つまり、一度書いたらそれでおしまい。
ノートは授業を頭の中で再現するために取る記録です。
読み直すために書いているわけです。
ところがO君は「えー?見るのぉ?」と言って倒れこみました。
ノートを見ても、我ながら読みにくいし、自分の字にがっかりするので、どうしてもというとき以外、書いたノートをもう一度見ることがないのです。
そもそも自分の字を見るのが嫌で、書きたくない。それで書けと言われたことしか書かない。したがって、内容も薄いのです。
解き直しをしなければ成績も上がりませんよね。

ノートはきちんと取れば、成績アップの強力なツールになりますが、
字が雑だと、その強力なツールをみすみす捨てることになりかねません。
すべての教科で勉強の足を引っ張ることになります
読めればいいなどと雑な字を書くことは、ラブレターや履歴書に至る前に大損なのです。

くちゃくちゃノートの防止は幼児期から始められます
次回の「読みやすい字の育て方」をご覧ください。

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いかがでしたか? 〈かな学習室〉で小・中学生を指導していると、学習が進まない子の原因には複合的なものだということがわかります。あまり言われていないことですが、その一つに幼児期のお絵描き体験の不足が挙げられます。ただし、苦手意識さえなければ絵や字は上達できるでしょう。

かな学習室は新座市・東久留米市の中学生・小学生・幼児の皆さんのための思考力を養う塾です。中学受験、高校受験で高い合格実績を出しています。
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