・小学校のうちは、勉強、勉強と言いたくない。勉強より大切なことがある。

・勉強はそこそこでも、子どもは元気に体を動かすことが大事だと思う。

・パパもママも小学校の頃は塾なんて行かなかったけれど、成績は良かった。うちの子も大丈夫。

 

この意見はもっともです。

勉強より大切なことはあります。命、友情、思いやり…たくさんあります。

成長期は体作りの時期ですから、外でたくさん遊ぶのは大事。スポーツもしましょう。

パパとママが賢ければ、良い脳もきっと遺伝しているでしょう。

 

ただ、勉強より大切なことはあるけれど、勉強も大事なのです。

体作りもとても大事だけれど、小さいころの勉強は勉強そのものの土台になるので、同じくらい大事なのです。

良い脳が遺伝していても、いつのまにか100点が取れる子にはなりません。知識を吸収し、歴代の学者が発見した理論を学ばなければなりません。勉強はだれにとっても必要です。

 

実は、はじめに挙げた3つの意見は保護者の皆さんがよくおっしゃることです。そして、その数年後には、ほぼ皆さんが「中学生になったのに、ちっとも勉強をしない」「成績が上がらない」というお悩み相談をするようになっていきます。

勉強を軽く見る環境で育った子どもの成績は上がりにくいのです。

 

そもそも、どうして価値のあるものと比べて勉強を下に見たり、勉強をさせたがらなかったりするのでしょう。

勉強ばかりさせていると、ひ弱で、世間知らずの、コミュニケーション下手な子になってしまいそうだから?

勉強ができる子というと、それだけでイヤミな感じがするから?

パパやママが勉強で苦労した経験があって、そんな苦労を我が子に味あわせたくないから?

 

あるママは勉強をしたがらない息子に言いました。

「勉強はつらいもの。でも、そのつらさを乗り越えたところに楽しさがあるのよ。だからがんばりなさい。」

うわぁ、修行僧のようですね。

6年生の息子さんは、大好きなママの話をよく聞いたのですが、頭の中に印象深く残ったのは、「勉強はつらいもの。」というところ。このあと中学、高校と、ずっとつらいの?と、思っただけで逃げ出したくなり、彼はいっそう勉強を避けるようになりました。

 

勉強をさせようとすると、たいていのパパやママはたゆまぬ努力と忍耐力を子どもに求め、楽しみを制限して机に向かわせようとします。

そういう方法もあるかもしれませんが、それは大学受験のときの話でしょう。

 

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