うちの子はずっと好成績(1)~塾に行かずにここまでできる
・小学校のうちは、勉強、勉強と言いたくない。勉強より大切なことがある。
・勉強はそこそこでも、子どもは元気に体を動かすことが大事だと思う。
・パパもママも小学校の頃は塾なんて行かなかったけれど、成績は良かった。うちの子も大丈夫。
この意見はもっともです。
勉強より大切なことはあります。命、友情、思いやり…たくさんあります。
成長期は体作りの時期ですから、外でたくさん遊ぶのは大事。スポーツもしましょう。
パパとママが賢ければ、良い脳もきっと遺伝しているでしょう。
ただ、勉強より大切なことはあるけれど、勉強も大事なのです。
体作りもとても大事だけれど、小さいころの勉強は勉強そのものの土台になるので、同じくらい大事なのです。
良い脳が遺伝していても、いつのまにか100点が取れる子にはなりません。知識を吸収し、歴代の学者が発見した理論を学ばなければなりません。勉強はだれにとっても必要です。
実は、はじめに挙げた3つの意見は保護者の皆さんがよくおっしゃることです。そして、その数年後には、ほぼ皆さんが「中学生になったのに、ちっとも勉強をしない」「成績が上がらない」というお悩み相談をするようになっていきます。
勉強を軽く見る環境で育った子どもの成績は上がりにくいのです。
そもそも、どうして価値のあるものと比べて勉強を下に見たり、勉強をさせたがらなかったりするのでしょう。
勉強ばかりさせていると、ひ弱で、世間知らずの、コミュニケーション下手な子になってしまいそうだから?
勉強ができる子というと、それだけでイヤミな感じがするから?
パパやママが勉強で苦労した経験があって、そんな苦労を我が子に味あわせたくないから?
あるママは勉強をしたがらない息子に言いました。
「勉強はつらいもの。でも、そのつらさを乗り越えたところに楽しさがあるのよ。だからがんばりなさい。」
うわぁ、修行僧のようですね。
6年生の息子さんは、大好きなママの話をよく聞いたのですが、頭の中に印象深く残ったのは、「勉強はつらいもの。」というところ。このあと中学、高校と、ずっとつらいの?と、思っただけで逃げ出したくなり、彼はいっそう勉強を避けるようになりました。
勉強をさせようとすると、たいていのパパやママはたゆまぬ努力と忍耐力を子どもに求め、楽しみを制限して机に向かわせようとします。
そういう方法もあるかもしれませんが、それは大学受験のときの話でしょう。
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