なるべく具体的な話をしましょう。

子どもが象を見ているとき、「ママも象が好きよ。」と言うのは○。「象は力が強くて、頼もしいから好き。」と言ったら◎です。

また、象についての説明書きがそばにあったら、まだわからないだろうと決めつけずに、読んであげるといいでしょう。

重さ1トンなどというイメージしにくい言葉は、牛乳パックを千本、食卓の上に積み上げた様子に置き換えると伝わります。ちなみに牛乳パックのサイズは7cm×7cm×20cm(てっぺんの三角部分を除く)くらいですから、90cm×90cmのこたつの上に並べると、一段48個として、21段になります。高さにして147cmです。

それだけ積んで、下の牛乳パックはつぶれないのか、こたつは重量に耐えるのかと言った問題は残りますが、計算上のイメージとしてはわかると思います。

特に男の子はデータが好きな傾向がありますから、単位の置き換えは大好きなのではないでしょうか。

具体的に話そうとすると、名詞と動詞だけでは足りず、形容詞やちょっと難しいかなと思うような言葉を使うことになります。これが言葉の世界を広げるのです。

 

どんなものにもたくさんの情報がつまっている

また、体重計の上で力を入れて踏ん張ったら体重は増えるのか、切り身になる前の鮭はどんな姿なのか、火はどんな時に点くのかなど、身のまわりにあるもの、事柄を見て、聞いて、言葉にする手伝いをしましょう。

どんなものにも不思議さがあり、どんなものにもたくさんの情報が含まれていることを伝えましょう。

物事と物事との関連性まで関心が持てれば最高です。

 

何かに注目して話をすると、生活の中で、関連した事柄にも気づくようになるものです。話題は自然と豊富になっていくでしょう。

 

世界観は大人になってからも広げることができますが、三つ子の魂百までというように、幼児期に決まってしまう心の世界もあると言われています。

幼児期には目立ちませんが、善悪、愛憎といった抽象的な概念を育てるのも、他の人の考えや感覚を想像するのも、個人の心の世界の中で行われることです。自分中心の考え方をするなら、自分が心地いいか悪いかだけを気にすればいいのですが、他者を理解して、広い社会で生きていくためには、大きな心の世界が必要です。

幼児期に作られる心の世界は人生の土台だといえるでしょう。

 

多くの物に触れ、言語化し、関係性を知る。そして、心の中に大きな世界を持つ。幼児期に多くの経験を、と言う時の「経験」にはこれだけ多くの意味がつまっているのです。

幼児期は大人の働きかけが生きる時期です。

子どもは数年もたてば、「お母さんは黙ってて。」などと言い始めるのですから、経験を手伝えるのも、そう長い期間ではありません。ですから、日々の生活が慌ただしいとはいっても、数秒の会話の時間を惜しまないであげてください。それが、親から子への、一生役立つプレゼントになります。

 

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いかがでしたか? 〈かな学習室〉で小学生・中学生を指導していて、問題が解けない原因が語彙力の不足にあることが多いと感じます。3歳までの言葉を大量に獲得できる時期に素地を作っておくと、そのあとは楽々です。子育てはバタバタで何かと大変ですが、今ちょっと心がけておけば3年後の問題が最小になります。

かな学習室は新座市・東久留米市の中学生・小学生・幼児の皆さんのための思考力を養う塾です。中学受験、高校受験で高い合格実績を出しています。
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