読み聞かせ、していますか?

 

しない理由と してよくあがるのが、

「うちの子、チョロQなんです。読み聞かせしても、どこかにいっちゃってー。」

「図鑑なら見るけど、お話はねぇ。」

「そもそも私、読むのが苦手なんです。」

「やり方がわからない。」

「なんだかめんどくさい。」

と、いったところでしょうか。

 

でも、読み聞かせの5分には…そう、5分でもいいんです。その5分には幸せがいっぱいつまっています。

どんな幸せが詰まっているのかって?

 

大きく分けて3つあります。

1、親子のコミュニケーションや心の発達への効果

2、言葉を増やす

3、本が好きになる

 

親子のコミュニケーションや心の発達への効果

 

笑ったり、叱ったりのドラマチックな親子関係に、特別なゆるやかな時間が生まれるます。

ママは子どもの寝顔を見ながらうちの怪獣くん、かわいいなあと、ほっとすることがありますが、そのときの一番の笑顔を、寝る前に子どもに見せてあげることができます。

ママも子どもも安らぐ時間を共有できるのです。

1つのお話を共に楽しみ、楽しさを分かち合うのです。

親子の間に特別な絆が形成されるでしょう。

 

また、喜怒哀楽を本の登場人物と一緒に感じて感性を養うことができます。

死や事故といった、実際にやってみることができないことを擬似体験することができます。

 

東京医科歯科大学 泰羅雅登教授が読み聞かせの効果を科学的に実証した研究があります。 読み聞かせは子どもの「心の脳」に働きかけるというものです。

読み聞かせを聞いている子どもの脳では大脳辺縁系という場所が活発に動いているそうです。

大脳辺縁系は喜怒哀楽を司る部分ですが、「わが身をたくましく生かしていく」「生存確率を高める」という役割も担っているそうです。

嫌な思いをしたところに近づかないことで危険を回避するといったことで、喜怒哀楽は基本的な行動に結び付く重要な働きがあり、それを司るのが辺縁系です。それで教授は辺縁系を「心の脳」と名付けました。

教授は、読み聞かせはこの「心の脳」に働きかけるので、子どもは豊かな感情をしっかり理解できるようになり、「理性以前の行動がきちっとできるようになる」と考えています。そして、「健全な『心の脳』の上にこそ、人間を人間たらしめる新哺乳類の脳が育つ」と主張しています。

とても重要な働きがあるんですね。「説明できないけれどこれは悪いことのような気がする。やめておこう。」とか、賢い子がマッドサイエンティストではなく、健やかに良識ある科学者になってくれるなどいった、良い影響がありそうですね。

一方、ママの脳では前頭前野が活発に働くそうです。

前頭前野は、思考や創造力、コミュニケーション、感情のコントロールといった機能を司る部分です。

(詳しくは泰羅雅登教授の著書「読み聞かせは心の脳に届く」をお読みください)

 

言葉を増やす

朝起きてから寝るまで生活するうえでは、3000語くらいの言葉を知っていれば事足ります。

「おはよう」「歯磨き」「ご飯」「目玉焼き」など、子どもの生活の中で使われる言葉はさほど多くありません。

ところが、学校に行くようになると、突然必要な言葉が増えます。教科書に出てくる言葉は6歳児が知っているであろう言葉を中心に作られていますが、今の生活の中では知ることができない言葉もたくさん含まれています。

生活の道具はどうでしょう。のこぎりを知っていますか?トンカチは知っていても「かなづち」という本名は知らないのでは?

昔の生活のいろりや雪国のかまくらを子どもに見せてあげたいと考えるママは多いと思いますが、生活の道具には見落としがあるかもしれません。

動物の名前も、動物園に1度行っただけではそれほど覚えられませんよね。

 

学校の生活は先生の話を聞くところからはじまります。音声を聞いて内容を理解するためには音を瞬時にとらえて、それと同時に頭の中にイメージを作らなければなりません。

途中にイメージのわかない言葉、つまり、わからない言葉が出てきても、6歳児が「それはどういう意味ですか。」と聞くことはまずありません。

わからない言葉は、もやっとした霧の塊のようなイメージのまま流してしまうのが、むしろ普通です。「むにゃむにゃがむにゃむにゃした。」などということにもなりかねません。

先生も全ての言葉に解説をつけてくれるわけではありません。

ですから、学校に上がる前に言葉をたくさん蓄えておくことがとても大事なのです。

そこで役に立つのが読み聞かせです。言葉を増やすためには、読み聞かせが一番です。もちろん、人の話を聞く練習にもなります。

 

映画やアニメも、言葉を増やしたり擬似体験になったりする効果があるのでは?という意見があるかもしれません。

でも、映像の情報が入ってしまうと、自分で言葉からイメージを作る力が育ちません。

人間は目からたくさんの情報を取り込むことができますが、その中の何に注目するかは言葉で決めています。考えるときも言葉で考えています。言葉をいかに豊かに使いこなすかが、思考力を養う上でとても重要なのだと思います。

 

本が好きになる

読み聞かせをすれば、本に面白いことが詰まっていて、別世界に連れて行ってくれることを知ることになります。

寝る前でなくても読みたい。ママが忙しくても読みたい。一人読み、つまり読書のはじまりです。

自分で本を引っ張り出して、読むふりをはじめるでしょう。

覚えてしまったフレーズを言っているだけで実際に読んでいるわけではありません。

そんな様子が見られたら、その日の夜の読み聞かせでは、ママが読んでいるところを指で追ってみましょう。今、ここを読んでいるよと伝わるように。

ひらがなを一つ教えてあげましょう。「の」のように似た形がなく、本にたくさん出てくる文字がいいでしょう。看板や本の中から「の」を探しましょう。

あとは、子どもに任せて大丈夫です。ひらがなをもっと知りたがったらもちろん教えてあげましょう。

 

読み聞かせをするとママには癒しの時間が生まれます。

子どもは心が豊かに育ちます。

学校に行く頃にはできる子になって、勝手に本を読んでくれるようになります。

ね? 読み聞かせは幸せを連れてきます。

ぜひ、試してください。